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ワカレノウタ ~清々しさに隠した悲しさ~

今回は微妙にマイナー?な一曲。

 

あんまり知ってる人少ないんじゃないかな、この曲は。

 

ちなみに某クラシックのショパン作曲『別れの曲』ではありませんよ。

あれ結構好きなんよね。(関係ない)

 

 

ワカレノウタthe pillowsシングルアルバム「サードアイ」収録

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 この曲はthe pillows 三期の、流れるようなギターメロディが切ない曲です。

 

あまりアルバムとかには収録されることもなく、このシングルの『サードアイ』、もしくは『LOSTMAN GO TO YESTERDAY』のベストアルバムに収録されているくらいです。

 

結構マイナーな曲であると同時に、一回聞いてみるとその軽快なサウンドと切ない歌詞が記憶に残りやすい曲なんですよね。

 

ちょうど今くらいの季節である6月~7月くらいの、夕立ちやら土砂降りで悩まされるような季節にぴったりの曲調であると言えます。

 

なにより、切ない歌詞を軽快な心地良いサウンドに乗せているのがまた良いんですよね、この曲。

 

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サビに

 

千切れた愛 ヒラヒラと裏表
今になってよく見える
夜の闇が チクチクと痛む頃
君の声を思い出す
思い出すのさ

 

とありますが、

この歌詞の情景を考えるとするならば、

 

まるで失恋してしまったときの誰かへの愛情が、何もない夕立が過ぎ去った土手のような場所で、『愛』そのものが目に見える形となってこの曲の主人公の前に、ひらひらと舞っているような感じでしょうか。

 

僕はどっちかというと、この曲の歌詞よりも夏の夜風のようなメロディに惹かれたのですが。

 

the pillowsの曲は、失恋のような切ない内容の歌詞を、わざと自虐的に明るく歌うのが上手だと思います。

 

まるで笑っているのに、泣いている。

 

それは、一見笑顔のように見えるのにどうしてか泣いているピエロのようにも思えます。

 

 

悲哀に満ちた曲だけども。

 

そんなピエロの顔は失恋したときの痛々しい涙にも思えます。

 

 もう会うことさえ許されない『誰か』を想い、その人のを思い出しながら。

 

 

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誰もいないよう夜の暗さが刺さるように痛いときに、ふと哀しさがあふれ出す。

 

今まで格好つけてため込んだ想いを嗚咽する。

 

すると、今までの苦しみから少しだけ解放されて。

 

噴き出していた汗が少しだけ夏の夜風に当たって、蒸し暑い夕立後の空でも涼しく感じる。

 

誰もいなくなってしまい、君にももう会えなくなってしまった。

 

ふとあたりを見回すと、ひらひらと『見えない』ものが風になびく様に舞っている。

 

ああ、そうやってどこかに風に乗せられて飛んでいってしまえ。

 

嫌らしいほどはっきり見えていたものが、遠く、遠く闇に消えていく。

 

誰もいない孤独が、突き刺さるように痛い。

 

 

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今回は、ここまでです。

 

ではまた。