Miss Miss 〜貴方の涙目は覆われますか〜
雑貨屋さんで聞いてからその歌声の虜になりました。
Gregory And The Hawk ”Miss Miss”
相変わらずのアルバムの表題曲ではありません。
初めて聞いたgregory and the hawk。
その世界観はノスタルジーでおぼろげな懐かしさがあります。
特にこの曲には聞き惚れました。
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しおれる花のようにはじまるイントロメロディ。
やつれたようで、はかなげでいて、それでもどうにか繕うような音。
耳に入ってきた音は少し懐かしいような、ほこりをかぶっているよう。
8ミリフィルム映像が映し出すように、ほのかな温かさと柔らかさを感じられる少女の歌声。
いつからかその世界に包まれていきます。
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紅茶から香ってくる、ふんわりとしているような世界が写し出され、
蝋燭のおぼろげな灯りが手を引いてくれる。
少女の歌声がむなしく、だれかが去ってしまって空っぽになった部屋へ染み渡ります。
少女の声は、そこに”いるはずだった”ヒトにはもう届かないでしょう。
きっと届くことも願わない。
でもひた隠しした届いてほしい、という想いは透明に消え去っていく。
歌詩の1つ1つが後ろ向きでいる。
気付いてほしいにもかかわらず、それに気付かなかったココロに置いてけぼりにされてしまった。
じっと見つめた先のその背中にはその歌声はもう届くことは無く、
昔の記憶だけが優しくもむなしく散っていく。
まるで紅茶の甘い香りが部屋に浸透していくかのように...。
いつしか時間が経って、この歌がラジオから聞こえて君が誰かのことを思い出しても、
僕はそこにはもういない。
君のことはもう思い出さないからだ。
あのときに聞いた未来の話は、「もうなくなった」と言うのだろう。
寂しいと思った心とはもう、正直じゃない心が打ち負かしてしまった。
そんなことすら知らずにいた本当に君には辟易する。
僕を簡単に弄んでしまう君とはもうきっと「さよなら」をしたいんだろう。
そんな気持ちを吐きださないままの日々が、これからもずっと続いていくんだろう。
「もちろん、きっと届かなくていいんだ」
なんて笑っていられる...
歌がその心へと、届いたとしても
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香る紅茶を飲みながらこの曲に浸りたいです。
ではまた!