LITTLE BUSTERS ~偽りの世間から脱する小さな破壊者たち~
今回はthe pillows 「LITTLE BUSTERS」という曲を掘り下げてみます。
1998年リリース
前回でも紹介したこの「LITTLE BUSTERS」という曲、
筆者は無性に惹きつけられます。
まるで世界の隅っこでずっと待ち伏せしていたかのような、
まるでタイミングを見計らっていたかのような、
まるで本性を現したかのよう。
ギザギザした音や荒々しさと雄叫、削られたギターサウンドは世間への不快さを溶かしていく。
そのときはグンッと丸め込まれた、黒くて小さな鉄球で背中からたたきつけられたのかもしれない。
毒に支配される。
見え始めた別の世界…。
初めて聞いた時には曲の始まり方、だんだんと盛り上がっていく感じが心の中身をさらけ出しているのだと思いました。
世間のテロテロした流行りの曲なんかではたどり着けない音がそこにはありました。
With the kids sing out the future
Maybe kids don't needs the masters
Just waiting for the little Busters
この英詩は曲中で何度も繰り返され、日本語の詩と絡み合って複雑な色合いをを醸し出しています。
鬱屈としている獣の檻をこじ開け、首輪につながれたリードを引っ張るようで。
きっと獣は空を目指して咆哮せざるを得ないはず。
煽るように焚きつける、鳴らすギターが世界をかき回す。
濁ったビル群を踏みつぶして均すように。
尖った骨のようなサウンドが歌詞と混ざり、染み渡って心地良い曲です。
この鬱屈さを消し飛ばすようで明るくも危ういサウンドが鳴らされているのは、当時のthe pillowsを考えると世間への対抗心や逆境心の表現だったのかもしれません。
彼らは一度、音楽業界への遺書を作りました。(別の記事で記述しようと思います)
彼らはそこで新たな音楽と出会いました。その時に手に入れた音楽によって、初めて自分たちの音楽を認めてくれる人たちと出会えました。
その感謝から「LITTLE BUSTERS」という曲が生まれたのかもしれないです。
正直自分にとって初めて聞いたthe pillowsの曲が「LITTLE BUSTERS」だったのですが…
この曲にハマった自分はどんだけワケわからん奴だったんでしょうかね(笑)
周りに合わせようとしない俺カッケー的な(恥)
英詩の魅力の感じ方は人それぞれだと思いますが、当時の自分はきっと世間の枠にはまらない日本語ではない英語で書かれた歌詞に夢中だったんでしょうね。
きっと周りから見たら、そんなヤツはとてつもなくダサいはずです。
しかしこういったような青臭いガキがハマってしまう音が「the pillows」なので、深いようで実は浅い水に浸り続けてしまうのです(笑)
そろそろ夢から覚めるべきです!ハイ!(夢から覚めるとは言ってない)
・・・(^ω^)・・・
今回はここまで。
こんな感じでまた少しずつ、進めようと思います。